自称100歳のAさんは、きたほっとオープン当初は、
これまでの人生における艱難辛苦の体験が憎悪と変化し、
台風の目のように周りを巻き込み力を増し、
誰もが近づくのさえ恐れていましたが、
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それは、これからも生きるために必要な、
原動力に変えなければ生きれなかった歩み方だったことが
Aさんとの本音の現在の会話から思います。
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当初は「どのように対応したら良いのだろう」と誰もが悩む日々もありましたが、
Aさんの中でも過去の自分を冷静に分析され
「ここで助けられたんだも・・」と飾らない言葉で丸くなった口ぶりで話しをしていただけるようになりました。
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今では、だれからも稀な休みになると独り身のAさんを案じ
「体の具合が悪いのか、食事はどうしているのだろう」と電話や自宅まで行かれる方もおります。
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皆さんとの顔合わせの楽しみは、
老人クラブでもない、
町内会の集いでもない、
認知症の人も悩んでいる人々も誰もが参加し、
それぞれに「会話と少しの学び」という目的を持った共通の場所での多くはない定期的な出会いは、
今までの抑えようにも抑えられない人生の重たくて苦しかった寂寥感でさえ、
やんわりと溶けてきたようです。
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これから、ますます女神のように優しいボランティアさんの陽射しの中で
Aさんは、もっともっと豊かな人生を楽しめそうです。
Aさんの氷解とボランティアさん等の人としての高まりは、まるで比例をしているようです。