場所を変えたクリスマス会

小雨が降る中、ボランティアさんと、いつものお馴染みさんと

場所を変え喫茶店でクリスマス会を開催した。

あえて、プレゼントの交換以外はお楽しみをつくらず、

〝会話〟に重点をおかせていただいたが、

一人ずつの会話後の、歌の場面では歌えない方は

歩くジュークボックスと 異名をとったSさんが体から湧き上がる歌を

全員が口ずさみ、

終了間近の じゃんけんポン大会からの、豪華(?)プレゼント争奪戦は、

スリルと意欲が交差する刺激的な時間となった。

何気ない会話から、個人の日常の有様が浮き上がってくる。

いかに努力をして生きているのかが痛いほど理解できる。

日本全国、どの地区でも高齢者は「子供等には迷惑をかけたくない」と口々に訴えている。

なぜなのだろう・・

老いていくのは当たり前であり、

幼子を必死で育て上げ、今、老いた身になって

なぜ、迷惑をかけられないのだろう。

親としてどのような場面になっても、譲らないものをもつことも大事なことと思えてくるのだが、

適度な迷惑ぐらいで修めることが一番良いのだろうか。

巣立った子供等の自立は、老親にとっては精神的にも孤立と自立を促されるのだろうか。

本当の家族とは一体、何なのだろうと

考える時間となったが、

・・・・・

しかし、ありがたいのは

地域の人への信頼度がますます強くなり、

肉親以上の信頼さが湧き出て、

誰もが仲良くなりたいと思っている。

すぐ近くの地域密着型介護事業所にも、

地域寄合所の延長のように、

毎日のように5分でも顔をだし「〇〇へ行ってきた」

「楽しかった」

「あの店は安かった」・・と家族のように遊びに来ていただける。

ご利用者ともなじみの関係である。

・・・・

今こそ介護事業所は地域へ開けた解放感と誘導が必要であり、

それは、

隣の家のような適度な広さと狭さであり、

地域に後から住んだ事業所の地域貢献への場面でもあるような気がしてくる。

今こそ、本当の大人が多くなった今から、

高齢者が先に立ち、

高齢者のゆったりとした口調で、粘り強く、止まることなく、

地域を静かに変えていく課題が目前に迫ってきた。